2016年11月9日水曜日

HC Caldwell の Great job

チャットルームではすこぶる評判の悪い我らがヘッドコーチ Caldwell ですが、私は結構好きで信頼しています。

  • とにかくぶれない。不器用なまでにぶれない
  • 同じ内容を同じように何度も言う、どんな状況でも変わらない
  • 選手を批判しない、審判も批判しない
  • 選手からの信頼が厚い

といった理由です。

選手の怪我の状態は何千回聞かれても、「See the report」と繰り返し、選手への批判は一切しません。
メディアへのリップサービスもまったくありません。

ヘッドコーチには 劇場型 激情型 紳士型 強面型 ゆるきゃら型 ベルチック型 等いろいろありますが、Caldwellはどちらかと言えばゆるキャラ型なのかなあ、と思っています。

彼は自分の手柄を口に出しませんし、人の悪口も言いません。
ゲーム中に心配が顔に出てしまったり、興奮して取り乱したりすることはありますが、試合が終われば、勝っても負けてもいつものCaldwellです。

こんなんでチームを引っ張っていけるのかなあ、と思ったりもしますが、色々恵まれたところはあったとはいえ、スーパーボウルHCですし、Lionsに来てからも勝ち越しています。


さて、そんなCaldwellが隠れた名プレーを先日のMinnesota戦でやっていたとの記事がありました。


ミネソタ戦残り 1:13 でタイムアウトをとったLionsでしたが、時計が進んでしまい、1:11 になっていました。
Caldwellはこの部分を審判に指摘し、1:13 秒のところまで時計を戻すことに成功した、というものです。

それでは見てみましょう。
タイムアウトをとった直後の映像です。

はい、1:11 になっていますね。

そしてコマーシャルがあけて、中継に戻った時の表示です。

1:13 、確かに戻っています。


この2秒が何を意味するか、試合を観ていた皆様ならおわかりですよね。


Praterの劇的58YFGの直前、スパイクして時計を止めた時、プレイクロックはご覧のように2秒を指していました。

Caldwellの審判への指摘がなければ、審判がその指摘を受け入れなければ、結果は違っていたかもしれません。
いや、違っていたでしょう。

画面は切れていますが、Caldwellは「大抵の場合は審判に指摘するだけで、聞き入れてもらえないが、今回は修正してくれた」と言っていました。

HCというのはこういった記事にはならないような細かいことをいつも考えてやってるんですね。

今回の勝利の一因はCaldwellのファインプレーだったことは間違いないでしょう!

8 件のコメント:

  1. 面白い話ですね!

    自分もコールドウェルは嫌いではありません。

    コンサバ過ぎると感じるところは感じますが、選手の信頼が厚いようなので良いHCだと思っています。

    HOU戦での第4Qのオンサイドキックも日本でアメフトをプレイしていた身としては
    特に違和感はありませんでした。
    むしろ、モメンタムを掴みかけている状態でオフェンスが攻めたいと言えば止める人はいないでしょう、
    というのが元プレーヤーの端くれとしての感想です(ちなみに自分はLBでした)

    まぁ、残り5分もあるのに一回も敵にボールを渡すことなく保持できるのは、
    日本のXリーグのレベルではなかなか難しいという僕の偏見もありますが、
    NFLでは確かに奥に蹴りこんでおいた方が状況的に良かったのかもとも思いますけど
    いずれにしても結果論です。

    むしろ問題はディフェンスで4-3を引いているのにランが止まらないというのはどうかと思います。ブリッツも単純なコールが多いですし。
    どうせなら3-4にして複雑なブリッツでもコールしてくれた方がまだマシじゃないかと思います。
    スー、フェアリーのように強いインテリアDLがいるなら4-3は良いと思いますし、
    今のペラペラのLB陣では転換は難しいでしょうが。

    へイルメリーの対策も不十分に感じますし、ちょっと物足りなさを感じます。
    トゥロックやイフェディグボのように闘志むき出しの規律を守らせるようなリーダー
    がいないのも物足りないです。

    とにかく、ディフェンスに勢いが足りないと思います!
    あとは・・・けが人が多い点かな。

    あーだこーだ言っていますが、勝ってくれればオールOK!
    バイウィークのうちにしっかり休養して少なくとも残りの地区内戦は全勝して欲しいです!

    GOOOOOOOOOOOOO LIOOOOOOOOOOOOOOONS!!!

    返信削除
    返信
    1. PPさんコメントありがとうございます。

      PPさんはLBだったんですね!どうやってRBとTEにつくか、Lionsの選手に教えてやってください。

      HOU戦の判断、前にも書きましたが、私も結果論だと思います。
      うまくいっていれば 好采配 で、失敗したら非難されるのはどれもおなじでしょうね。
      MIN戦のRobertsへのパスも時間がなくなっていたら「なんで外に投げずに中に投げたんだ」ってなってたでしょうし。

      私もランディフェンスのひどさ(特にDT)が気になっています。
      真ん中にRBが来た時に確実に2-3Y進まれていては厳しいですね。
      今思えばSuhは本当に化け物でしたね。
      A'shawnが早く成長して、片手で止めれるくらいになってもらいたいです。

      闘志を出す選手、必要ですね。
      オフェンスは熱すぎる選手もなく、かといっておとなしいわけではなく、バランスがとれていると思いますが、ディフェンスはもっと積極的な闘志が見たいです。

      IhedigboはFAでしょうし、Sの補強にいい気がします。

      しかし、今年のドラフト組は大活躍でGM素晴らしい!
      怪我人がByeで戻ってこれば一気に勢いにのれそうです。

      今週末は平和に過ごしましょう!

      Gooooooooooooooooooooooo Lioooooooooooooooooooooooooooooons!!!!!

      削除
    2. RBのパスカバー→SサイドはILB(M)、WサイドはILB(W)
      TEのパスカバー→OLB(S)
      でしょうね、普通は。
      QBにも”スパイ”と言って、MLBにスクランブルのケアさせれば良いと思いますけどねぇ。

      4-3だとこれにブリッツが入ってマークする人が変わる(もしくは、コールが外れたら仕方ない、というのがそもそもの決まり事になってる)ということだったり、
      ゾーンカバーのローテーションでバレにくくする、とかっていうのが一般的ですけどね。
      あくまで日本のトップリーグでもないところのディフェンス理論ではそうなりますねぇ。

      NFLくらい高度になると別の決まり事があるのかもしれません。
      システムで止められないほどレベルが高いので、常人にはわかりえない世界なんだと思います。

      正直。片手でボールをポイポイ取っちゃう奴らがウジャウジャいたら、守るのめちゃくちゃ大変ですけどねww

      今年のドラフトでよくわからないのはケガで参加できていないLSのLandsくらいですもんねぇ。ホント、フロントは良くなってます!
      A'shawn、出足が遅くて派手さがないですけど
      地味に活躍する辺りが好きです!!
      片手で止められるくらいになるか、もっと太って置石になって欲しいです!

      来年のドラフトではぜひディフェンスを中心に取ってほしいと思ってます!

      削除
    3. PPさんコメントありがとうございます。

      一緒に試合行く人の中にも日本でフットボールを経験された方がいらっしゃるのですが、NFLはレベルが違いすぎてプレーの想像すらできない、とおっしゃっていました。
      PPさんもご指摘の通り、レベルが段違いのようですね。

      A'shawnはあの凶悪面を前面に出せばRBも怖がるんじゃないかと思います。笑
      SUHレベルは無理としても、確実にランを2Yで仕留められるDTに育ってほしいものです。

      削除
  2. HCは負けがこむとすぐにクビが囁かれる辛い立場ですが、
    私も前任者よりはコールドウェルを支持します。
    ディフェンスは課題もありますが、先週は4th downを止めたり
    インターセプトされた直後のドライブを無失点に防いだりと
    失点を最小限に留めたのも勝利の一因かと思います。

    今週は同地区の試合結果が気になりますね。
    私は5勝4敗で3チームが並ぶ気がしてます。

    返信削除
    返信
    1. Tonyさんコメントありがとうございます。

      HCってホント大変ですよね。前のHCはHC職はずーっとビデオ見て、ずーっとミーティングして、休む時間なんて全然ない、と愚痴っていましたが、毎週試合が続くこのリーグでは本当に休めないんでしょうね。
      私もCaldwellが好きですが、パニック状態になった時の思い切りが弱いのは確かですね。ただ、チームがうまく回っているときはいいHCだと思いますので、このまままずは地区優勝を目指してほしいと思います。

      今回の試合はおっしゃる通り、いろいろな奇跡が積み重なって勝てましたが、負けそうな試合に勝ち、勝てる試合に勝てる、強いチームになっていってほしいと思います。
      明日はNFCがみんな負けることを期待しながら、Dallas-Pittsburgh戦やSeattle-NE戦といった好カードを心穏やかに観戦するとします。

      削除
  3. 完全に好みの問題なんですけど、喜怒哀楽が少なく陰気臭い印象が有るんであんま好きじゃないかな…

    皆さん敵に回しちゃったかな?


    あっ!でも不支持じゃ無いですよ、好みの問題です。

    返信削除
    返信
    1. 豚ん豚さんコメントありがとうございます。

      いえいえ、人それぞれですので、ご意見はどうぞご自由に。
      なんせトランプが当選してしまう国の話ですし。

      喜怒哀楽が大きいコーチは選手が委縮したり、反発してたりするので、そういう意味ではよく言えば泰然自若、悪く言えば優柔不断な感じのするCaldwellは選手にとってはやりやすいんじゃないのかなあ、と思ったりしています。

      私は アンディ・リードとか、態度好きです。
      レックス・ライアンとかは見てる分には面白いですが、自分のチームのHCはお断りしたいです。

      削除